問題 1
選択式
次の単項式の係数と次数をいえ。
(1)3a
(2)-4m²n
- (1)係数は 3,次数は 1 (2)係数は -4,次数は 2
- (1)係数は 3,次数は 1 (2)係数は -4,次数は 3
単項式の次数は,掛けた文字の個数だね
単項式の次数は,掛けた文字の個数だね
特定の文字に着目した時は,他の文字は数字とみなすんだったね (2)では a と b に着目した時は,それ以外の 3 も x² も数字とみなすよ
多項式の場合は,次数が最も高い項の次数を,その多項式の次数というね だから,3+2+1=6 次式 としてはいけないね
多項式での「定数項」とは,着目した文字を含まない項のことだね(要するに,その文字に着目すると 0 次) (3)x と y に着目した時 x も y も含まない項は,最後の d だね ちなみに,4つの項の次数はそれぞれ 3次,3次,5次,0次 だから,この多項式は最高次の5を使って,5次式というね (2)y に着目した時 4つの項の次数はそれぞれ 0次,2次,4次,0次 だから,この多項式は最高次の4を使って,4次式というし 定数項が ax³+d であることも分かるね
降べきの順に整理するとは,次数が低くなる順に各項を並べることだね
(ax+b)(cx+d)=acx²+(ad+bc)x+bc は式全体を覚えるのではなく 「外側の a と d を掛けて,内側の b と c を掛けて2つを足したものが x の係数」だけを覚えたらいいね
a²+b²+c²+2ab+2bc+2ca
a²+b²+c²+2ab+2bc+2ac
a^2+b^2+c^2+2ab+2bc+2ac
a^2+b^2+c^2+2ab+2bc+2ca
これを見たら,項が 6 個あるはず,と思いだそう! a²+b²+c²+2ab+2bc+2ca の順番が“美しい”よね 証明は a+b=x とおくと (x+c)² =x²+2cx+c² =(a+b)²+2c(a+b)+c² =a²+2ab+b²+2ac+2bc+c² =a²+b²+c²+2ab+2bc+2ca
(x²+x+1)(x²-x+1) ={(x²+1)+x}{(x²+1)-x} =(x²+1)²-x² =x⁴+2x²+1-x² =x⁴+x²+1 もちろん,力ずくで展開してもいいけど,発展性がない この先,計算力は上がらないよ そのやり方は恥ずかしいことと心得よ!
x²y²=(xy)² だから (a+b)²(a-b)² ={(a+b)(a-b)}² =(a²-b²)² =a⁴-2a²b²+b⁴
2a(x-2y)+4b(2y-x) =2a(x-2y)-4b(x-2y) =(x-2y)(2a-4b) =2(x-2y)(a-2b)
たすき掛けで求めてもいいし 次のようにあらかじめ数字を書いて予想してもよい (1)2x²-3x+1 掛けて +2,+1 になる2数から,とりあえず (2x 1)(x 1) と書いてみる。 でもこれでは,外側同士の積(2×1)と内側同士の積(1×1)の和は+3となり,問題の -3 にはならない そこで (2x-1)(x-1) とすると,展開した時に問題の式が出てくるね
(2)は最後の x²-4 がまだ因数分解できるね だから (x+2)(x-2)(x²+1)
aについては2次式,bについても2次式,cについては1次式だから,cで整理すると a²+b²+2bc+2ca+2ab =c(2b+2a)+(a²+b²+2ab) =c×2(b+a)+(a²+2ab+b²) =2c(a+b)+(a+b)² =(a+b){2c+(a+b)} =(a+b)(a+b+2c) 適当に組み合わせてできるかどうかは,運次第だから,「次数の低い文字で整理」というポリシーを持っておこうね!
aについては2次式,bについても2次式だから,aかbどちらで整理してもよい とりあえず,aで整理してみると a²-b²+4a+2b+3 =a²+4a+(-b²+2b+3) =a²+4a-(b²-2b-3) =a²+4a-(b-3)(b+1) ={a-(b-3)}{a+(b+1)} =(a-b+3)(a+b+1)
a,b,cどれについても2次式だから,どれで整理してもよい aで整理してみると a(b²-c²)+b(c²-a²)+c(a²-b²) =a²(-b+c)+a(b²-c²)+bc²-cb² → a²,a,aを含まないもの,でまとめる =a²(c-b)+a(b+c)(b-c)+bc(c-b) =a²(c-b)-a(b+c)(c-b)+bc(c-b) =(c-b){a²-a(b+c)+bc} =(c-b)(a-b)(a-c) → ここでやめてもいい,しかし,数学的には美しくないので大抵の模範解答は =-(b-c)(a-b)×{-(c-a)} =+(a-b)(b-c)(c-a) となっているはず