問題 1
選択式
下のような 3次方程式や 4次方程式を解くにはどうすればいい?
x³-7x²+6=0
6x⁴-11x³+2x²+5x-2=0
- A. 適当に x に数字を代入してみる
- B. 左辺を因数分解する
- C. 解の公式を使う
多項式の x に 2 を代入するだけで,余りは求められるんだね
割る式が x マイナス α であることに注意しよう! 割る式が x+α の場合は,x に -α を代入するんだね
1
P(-1)=(-1)³+(-1)²-3(-1)-2=1
a=-1
-1
P(2)=12 を解けばいいから P(2)=2³+a・2²+3・2-2a =8+4a+6-2a =14+2a=12 を解いて a=-1
P(x) を (x-1)(x+2) で割った時の余りを ax+b とおくと P(x)=(x-1)(x+2)・Q(x)+ax+b と表せる( Q(x) は商) この式で P(1)=a+b=5 P(-2)=-2a+b=-1 となるから 連立方程式を解くと a=2, b=3 よって 2x+3
因数定理
因数
与式=P(x) とおくと P(1)=1³+4・1²+1-6=0 だから P(x) は x-1 を因数にもつ P(x) ÷ (x-1) を計算すると P(x) = (x-1)(x²+5x+6) =(x-1)(x+2)(x+3) もちろん,P(-2)=0 になることを見つけて P(x) を (x+2) で割ってもいいよ
基本的には 3次方程式の解は 3つある! 重解ではないのに解が 1つしかない時は,「間違えている」と思おう!
ここで (-1+√3i)/2 を 2乗すると {(-1+√3i)/2}²=(1-2√3i -3)/4=(-1-√3i)/2 同様に {(-1-√3i)/2}²=(-1+√3i)/2 よって,1 の立方根のうち虚数であるものの 1つを ω とすると,もう 1つは ω² で表される つまり 「 1 の立方根(3乗根)は,1, ω, ω² で表される」!⭐ また,ω³=1 より ω³-1=0 だから (ω-1)(ω²+ω+1)=0 ω≠1 だから【 1 の立方根のうち虚数であるものの 1つを ω としたから】 ω²+ω+1=0 が成り立つ!⭐
基本的には 4次方程式の解は 4つある! 重解ではないのに解が 4つない時は,「間違えている」と思おう! (因数分解すると (◎+〇)² など式の累乗の形が出てくる時に重解になるね)
ax³+bx²+cx+d=a(x-α)(x-β)(x-γ) とおいて展開し係数比較すればすぐに求められるね
7
解と係数の関係から α+β+γ=- (-3)/1=3 αβ+βγ+γα=1/1=1 αβγ=- 2/1=-2 よって α²+β²+γ² =(α+β+γ)²-2(αβ+βγ+γα) =3²-2・1 =7
1+2i が解だから 代入すると (1+2i)³-3(1+2i)²+a(1+2i)+b=0 整理して (a+b-2)+(2a-14)i=0 a, b は実数だから,a+b-2 も 2a-14 も実数である。 よって a+b-2=0, 2a-14=0 これより a=7, b=-5 元の方程式は x³-3x²+7x-5=0 因数分解して (x-1)(x²-2x+5)=0 x=1, 1±2i (1-2i は計算不要!1つの解が 1+2i だから,共役複素数も解だから!)
1+2i が 1つの解だから,1-2i も解である!⭐ よって,3つの解を 1+2i, 1-2i, γ とすると (1+2i)+(1-2i)+γ=- (-3)/1=3 …① (1+2i)(1-2i)+(1-2i)・γ+γ(1+2i)=a/1=a …② (1+2i)(1-2i)・γ=- b/1=-b …③ ①より γ=1 ②③に代入して a=7, b=-5 元の方程式は x³-3x²+7x-5=0 因数分解して (x-1)(x²-2x+5)=0 x=1, 1±2i