まずは,解と係数の関係から,α+β=3,αβ=4 (1)α²+β²=(α+β)²-2αβ=3²-2・4=1 (2)α³+β³=(α+β)³-3αβ(α+β)=3³-3・4・3=-9 (3)β/α + α/β= (β² + α²) / αβ =1/4【α²+β² は(1)の結果を使えばいい】 (4)(α-β)²=α²-2αβ+β²=1-2・4=-7
2つの解は α,2α と表すことができる 解と係数の関係から α+2α=12 より 3α=12 だから α=4 α・2α=m より m=2α²=2・4²=32 1つの解が 4 だから,他の解はその 2倍の 8
2つの解は α,α² と表すことができる 解と係数の関係から α+α²=12 より α²+α-12=(α+4)(α-3)=0 だから α=-4, 3 α・α²=m より m=α・α² だから α=-4の時,m=(-4)³=-64(ちなみにその時,2次方程式は x²-12x-64=0)しかし,それを解く必要はなく,1つの解は -4 と分かっているから,その 2乗の 16 が答えである α=3の時,m=3³=27(ちなみにその時,2次方程式は x²-12x+27=0)しかし,それを解く必要はなく,1つの解は 3 と分かっているから,その 2乗の 9 が答えである
つまり,ax²+bx+c という 2次式がある時, ax²+bx+c=0 とおいた 2次方程式の解を α, β とすると ax²+bx+c=a(x-α)(x-β) と表せる! なぜか? ax²+bx+c → ここで,a で強引にくくると =a(x² + b/a x + c/a) → ここで,解と係数の関係より b/a= -(α+β), c/a=αβ だから =a{x²-(α+β)x+αβ} → これは因数分解できるから =a(x-α)(x-β) a を忘れないように!
有理数の範囲なので A. までしか因数分解はできない
実数の範囲なので,A. はまだ因数分解できる! A. の式の x²-8 で =0 とおくと,x=±2√2 だから x²-8=(x+2√2)(x-2√2) となって・・・
複素数の範囲なので B. はまだ因数分解できる! B. の式の x²+8 で =0 とおくと,x=±2√2i だから x²+8=(x+2√2i)(x-2√2i) となって・・・
2数 α, β を解とする 2次方程式は a(x-α)(x-β)=0 ただし a≠0 だから,特に a=1 として左辺を展開すると 2数 α, β を解とする 2次方程式の 1つは x²-(α+β)x+αβ=0 別の言い方をすると x²-(解の和)x+(解の積)=0
x²-6x+10=0
x^2-6x+10=0
解の和は (3+i)+(3-i)=6 解の積は (3+i)(3-i)=9-i²=10 よって,2数 3+i, 3-i を解とする 2次方程式の 1つは x²-6x+10=0 もちろん, 2x²-12x+20=0 や 1/2 x²-3x+5=0 も同じ解である!
x²+4x+7=0
x^2+4x+7=0
与えられている 2次方程式の解と係数の関係から α+β=-2 αβ=4 ここで,(α-1) と (β-1) の和と積を求めると (α-1)+(β-1)=α+β-2=-4 (α-1)(β-1)=αβ-(α+β)+1=4-(-2)+1=7 よって 求める 2次方程式の 1つは x²+4x+7=0
D. はなぜ間違いか? 厳密には間違いではないが,なぜ D>0 は不要か。 解と係数の関係から,αβ=c/a なので,αβ<0 ならば a と c は異符号である。よって,ac<0 である。 だから,αβ<0 ならば D=b²-4ac>0 が必ず成り立つ! 逆に A. と B. では D>0 は絶対に必要!なぜか? それがないと,虚数解のこともあるから!
A. D/4 =(-m)²-1(-m+6) =m²+m-6 >0 より (m+3)(m-2)>0 となるのは m<-3, 2<m …① α+β=2m >0 より m>0 …② αβ=-m+6>0 より m<6 …③ ①②③の共通範囲は 2<m<6
B. について言うと y = f(x) とおいて平方完成すると f(x) = (x-m)²-m²-m+6 だから頂点の座標は ( m, -m² - m + 6 ) となるから 1. 共有点が 2個,つまり判別式 D>0 より m<-3, 2<m …① 2. 軸または頂点が y 軸より右側,つまり m>0 …② 3. グラフと y 軸との交点の y 座標が正,つまり f(0)>0 より m<6 …③ ①②③ すべての共通範囲は 2<m<6 だね